いつもお読みいただきありがとうございます。
先日久々に図書館から自分用に書籍を借りすことが出来ました。
いつも夫から拝借しているのが、経済本やビジネス系ばかりだったのでたまには自分の好きなデザイン系に♡
今回紹介するのは、『浮世絵でみる年中行事』という書籍です。
タイトルの通り、庶民の日常(年中行事)を浮世絵とともに紹介しています。
当時はまだ写真の文化がなかったので、浮世絵は当時を知る上でとても貴重な作品です。
浮世絵を見たい人や、当時の人々の暮らしに興味がある方にはとても楽しい一冊(∩´∀`)∩
- 『浮世絵でみる年中行事』の概要
- 実際に読んでみた感想
- オススメしたい人
著者:中村祐子さんについて
紹介によると、出版社に勤務の後、執筆活動をしているそうです。
こちらはあまり情報が無く、他の出版物もなさそうです。
※同姓同名が複数いるため、調査中。詳しい事が分かりましたら、ここに追記致します。
監修:大久保純一さんについて
東京大学文学部美術史学、東京大学大学院文化学研究科の修了後、名古屋大学や跡見学園女子大で文学課の助教授に。
他にも、東京国立博物館の研究員、国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授を務め、『広重と浮世絵風景画』で東大博士の学位を取得。
浮世絵の第一人者って感じですね。
現在は、町田市立国際版画美術館の館長として活躍しており、今年、国立歴史民俗博物館教授および総合研究大学院大学教授を定年退職したようです。
主な著書
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歌川広重作品集 大型本 – 2024/7/16 |
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カラー版 北斎 (岩波新書) 新書 – 2012/5/23 |
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歌麿 UTAMARO ジャパノロジー・コレクション (角川ソフィア文庫) 文庫 – 2024/9/24 |
浮世絵に関する書籍がずらり(`・ω・´)
『浮世絵でみる年中行事』の概要
本書では浮世絵をみながら、江戸時代の季節の行事をご紹介します。
『浮世絵でみる年中行事』2ページより引用
↑と、記載されている通り、浮世絵を季節順に並べて庶民の暮らしを紹介する一冊。
但し、月は雅称で表記され、現在の季節と多少のズレがあります。
| 著者 | 中村祐子 |
|---|---|
| 浮世絵監修 | 大久保純一 |
| 刊行年月日 | 2013年8月15日 |
| 価格 | ¥1,600(税別) |
| 体裁 | 125ペー/A5判/ソフトカバー |
本書では、春夏秋冬の4つのカテゴリに分けられ、見開き1ページにそれぞれの年中行事がまとめられています。
その中から、浮世絵に当時の様子が残る作品は更に見開き1ページで紹介されています。
浮世絵の表示が大きく、分は少ないイメージ。
こんな人におすすめです
- 浮世絵が好きな人
- 芸術鑑賞が好きな人
- 当時の人々の暮らしに興味がある人
先述の通り、浮世絵の表示が大きいので単にイラストを見るだけでも面白いです。
感想・評価
信じられるかい、これ版画なんだぜ・・・!!1枚絵でも複雑なタッチですが、色彩も鮮やかで見ていてとても楽しかったです。
当時は写真がないので、貴重な情報源ですが、その為些細な描写もきちんと織り込まれているので繊細です✨
個人的には、『冬』の項目から、葛飾北斎の『百人一首 乳母が絵とき 猿丸太夫』が好きです。
女性が鹿を見ている描写と背景ののタッチがなんともエモくて!!
1枚絵として紹介されている浮世絵ですが、他の小さい豆知識とかそういう端書きの挿絵にも浮世絵からとっているので細かいところも楽しい。
旧暦の表記なので現在とは少し季節が異なります。
例えば、七夕はもう秋の行事だったりします。
それらがいつを境に現在の形になったのか・・・とかは解説が無いので気になる人は自分で調べよう📚✎
絵を観るのが大好きなので、そこははなまる💮なのですが、文章が少なく、とても簡潔にまとめられている為当時の様子を詳しく知りたい!!という方は自分で調べなければならないので大変かも。
また、年中行事を月表示でずらりと表記しているけど、詳細がないイベントも多数あるため、気になってしまいます。
もしかしたら浮世絵の題材に上がっていないのかもしれません。
でも、有名どころでなくても浮世絵ってたくさんあるので自分でも調べてみたいと思います・・・!!
まとめ
- 『浮世絵でみる年中行事』は江戸の年中行事を浮世絵と共に紹介している書籍です
- 季節や、行事の内容など現在と同じところ、違うところを比較するのが面白い
- 浮世絵メインなので詳細不足なところがある
いかがでしかた。今回は書籍『浮世絵でみる年中行事』について紹介致しました。
絵を観るのは好きなのですが、浮世絵をまじまじと見たことがまだあまり無かったのでとてもいい機会でした✨
行事の内容が今と変わらないものとか、変わったものとか、ちょっとだけ残ってる風習とかがあって、現在と比較するとなかなか面白いものがあります。
日本人として、浮世絵に触れる事と共に、昔からある行事についても知っておくことはとても良い事だと思います。
先述の通り、絵がメインで文字はそんなに多くないので読書が苦手な人でもサクサク読めてしまいます。
とはいっても私は結構絵に見入ってしまってなかなかページが進まなかったですけどね・・・。







