書評

『お金の流れでわかる世界の歴史』を読んで、経済の観点から歴史を見てみよう

やす田
やす田
こんにちは、やす田です。歴史に触れる機会が増えてきましたので、面白い本を見つけました💡

いつもお読みいただきありがとうございます。

転職後は新しい職場にも慣れて、お昼休憩が1時間もある為、読書に充てる時間があって私は幸せです。
今回も夫の私物ですが勝手に拝借した一冊を紹介致します。

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」 単行本 – 2015/12/11

世界の歴史の動きには、経済の動向が欠かせませんが、”歴史から経済を見るのではなく、経済から歴史を見てみる”というちょっと楽しい本を読んでみました。
最近は靖国神社や日光東照宮に行ったりなど、歴史に触れる機会がかなり増えていて、『歴史を勉強してから訪問したかった~!!』と思う事が多いです。
そんなときに見つけたのがこの書籍で、世界史ではありますがとても為になったので紹介致します📚✨

この記事でわかること
  • 『お金の流れでわかる世界の歴史』の概要
  • 実際に読んでみた感想




著者:大村大次郎さんについて

やす田
やす田
元国税調査官で評論家、税務コンサルタント。

ちなみにペンネームであって本名は不詳とのことです。

国税局に10年間勤め、主に法人税を担当。
退職後はビジネス書関連のフリーライターとして活躍しています。

他に、学生の頃より経済や歴史について深く研究し、別のペンネームにて30冊以上の著書を発表しています。
なおそのペンネームについては不明です。

また、フジテレビ系列で放送されていたTVドラマ『マルサ!!東京国税局査察部』(2023/04~06)と、ノベライズ版(2023/06)の監修も務めました。

公式HPやブログ、メルマガなども自身の情報よりも、脱税や時事など税金に関する事を発信しており、まさに税金のプロフェッショナルといったところです。

大村大次郎のサイト (fc2web.com)
大村大次郎ブログ (goo.ne.jp)

主な著書

お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が「古代~現代史」にガサ入れ 単行本
増補改訂新版 ズバリ回答! どんな領収書でも経費で落とす方法 単行本
国税調査官は見た!本当に儲かっている会社、本当は危ない会社 単行本

主にビジネスや経済、歴史に関する書籍が多いです。
特に税金に関連するタイトルの多さは、さすが元国税局員といった印象ですね。

『お金の流れでわかる世界の歴史』の概要

やす田
やす田
世界史を経済の観点から紹介している一冊です。

本書には↓こう記されています。

本書は、世界史をお金の流れで読み解く、ということをテーマにしている。
(中略)
世界史の中で、お金、富、財がどう蓄積され、どう流れていったのかーそれが本書のテーマなのだ。

『お金の流れでわかる世界の歴史』序より引用

紀元前から近代までの世界史を、経済を側面に丁寧に分かり易く説明しています。

著者 大村大次郎
刊行年月日 2015年12月11日
価格 ¥1,400(税別)
体裁 255ページ/単行本/ソフトカバー

古代~近代(リーマンショックまで)を全12章で紹介しています。
細かい歴史ではなく、教科書レベルの出来事を読み解くので歴史に詳しくなくても大丈夫◎

こんな人におすすめです

  • 歴史が好きな人
  • 経済を勉強している人

本書は、歴史書であり経済学書であります。
歴史が好きな人はただ出来事を覚えておくだけでなく、経済の流れを掴むと『なぜその事件が起きたのか』がより分かり易くなります。
また、経済を勉強している人であれば、よく知っている歴史の出来事と結びつけることで、経済の流れが引き起こす社会現象の勉強になります。



感想・評価

やす田
やす田
古代から説明が入るので、繰り返される歴史がとても興味深い!!

経済&歴史というとどうしても中世~近代までを想像してしまうのですが、古代エジプトや古代ローマから話が始まり、難しいことはない”経済”の概念を知る事が出来ました。

国家の盛衰についても経済の観点から考えると全て同パターンだという事はとても興味深い内容です。
徴税のシステムによって栄えたり廃れたりする様は「なるほど💡」と思う一方、詳しくは学ばなかった古代の国家システムの勉強にもなりとても面白いです。

やす田
やす田
紹介されている出来事がどれも代表的なものなのですんなりと頭に入ってくる!!

色々な歴史をみると、紹介したい事柄は多かっただろうに本書では始皇帝やエリザベス王女の政策、世界大戦、世界恐慌など、日本の出来事でいえば明治維新をピックアップし、世界史に明るくない私でもすぐに理解ができました。
また、恥ずかしながら実は今までよく分かっていなかったユダヤ人やオスマントルコという国についても丁寧に書かれているので、つまづくこと無く読み進めることが出来、読後も忘れる事なく記憶に留まっています。

やす田
やす田
全体的に綺麗にまとまっていて経済学の初心者向けといったイメージです。中級程度の知識がある人には若干物足りない内容かもしれません。

先述のとおり、世界史が得意ではない私が分かるくらいの内容なので、そのくらいの知識レベルで学びたい人には大変いい本といえます。

しかし、経済のロジックを理解している層からすると分かり切った内容であることは間違いないでしょう。
自分の知識レベルを知ったうえで手に取ることをオススメ致します。

まとめ

  • 『お金のながれでわかる世界の歴史』は世界史を経済の観点から読み解いた本
  • 出来事と国家盛衰のロジックが分かり易くまとめられている
  • 歴史・経済の初心者向けの内容

帯には『楽しく読むだけで歴史の本質がつかめる』という文言がはいっている事から分かるように、読み物としても楽しく、歴史・経済について勉強できます。

私達は歴史といえば学生の頃に教科書の内容を授業で習うというのが一般的で、原因となる出来事から移り変わっていく様を暗記して勉強しました。
しかし、経済が動くロジックを知ることにより、その出来事に納得ができるようになりました。
本書で紹介されているのは誰もが知っている出来事が多いので、他に気になる歴史上の出来事があれば自分なりに考察してみても楽しいかもしれませんね。

少しでも興味が湧いたら是非読んでみて欲しい一冊です。

やす田
やす田
興味がわいたところで、大村氏の他の著書である日本の歴史のやつについても読んでみたいです。

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