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歌川広重の『東海道五十三次』をご存知ですか?
永谷園のお茶漬けにもおまけのカードが入っていますよね(`・ω・´)
今回はそんな広重の浮世絵展に行ってきた感想をまとめたよ!!
- 歌川広重について
- 東海道五十三次って?
- 実際に展覧会に行ってきた感想
特別展 歌川広重 二つの東海道五十三次 保永堂版と丸清版に行ってきましたレポ
子供の頃から絵が好きで、歌川豊広へ入門。文政元年(1818年)にデビューしました。
初めは役者絵→美人画と人物中心に描いていましたが、豊広没後から風景画を描き始めました。
天保4年(1833年)に代表作『東海道五十三次』を発表し大変な人気となります。
という訳で、私たちは一般的に広重といえば東海道五十三次!!というイメージですが、『東海道』シリーズの他にも『江戸名所』シリーズも多く描いています。また、歴史画・春画・戯画や団扇絵・双六・絵封筒・狂言本などの挿絵も数多く手掛けており、万能なイラストレーターというところでしょうか。
代表作”東海道五十三次”を語る
歌川広重『東海道五十三次』より「箱根」
東海道における53の宿場を題材とした浮世絵の連作です。
東海道を初めて旅した後に作製したといわれています。
これらの作品には遠近法を用いるなど西洋の構成表現が取り入れられてます。
そして、代表作というだけあって、シリーズは数多く存在します。私たちが良く目にするのは(アイキャッチ画像に使用しているやつ)、保永堂から出版されているものです。広重の作品の内で最も売れ、広重の地位を確立しました。
ですがこれだけにあらず。他からも出版されており、その際には同じ画像ではなく視点を変えて描かれた作品が数多く存在します。
それはね、江戸時代に整備された五街道の一つ『東海道』にある53の宿場の事さ。
街道がしっかり整備されたことで人や物資の行き来も大変盛んになりました。その為街道沿いには宿場町も発展し、東海道は日本橋を起点に三条大橋までの間に53の宿場がありました。
現在のように貨物列車もないので物資の移動は人の足や馬が主。日本橋から三条大橋までは(東京~京都)かなりの距離があったうえに箱根のようなアップダウンの激しい箇所もありお泊りは必須でした。
旧街道地図より引用
↑うひょー。かなりの道のりですね。そりゃあ宿場も栄えるわ。
実際に特別展に行ってきました
代表的な浮世絵とポップな文字で展示会をご案内(*´▽`*)
↑フライヤー&チケットです。
そう、ぼっちだよ!!!!
さて、今回行ってきた展示会の概要はというと・・・。
歌川広重(1797-1858)の代表作である東海道五拾三次。1834年に出版された「保永堂版」が好評を博したことにより、広重は名所絵師としての地位を築き、20種類以上の東海道シリーズを発表しました。「保永堂版」の約15年後に出版された「丸清版」もそのひとつです。この二つの東海道五拾三次は、同じ宿場を描いているにもかかわらず、構図や色数、登場人物が異なり、出版元の意向や経済状況など、時代の雰囲気が色濃く反映されています。
本展では、宿場ごとに「保永堂版」、「丸清版」、そして大正時代と現在の写真をあわせて展示します。広重の豊かな構想力、彫師、摺師の卓越した技術など、時代を席巻した東海道五拾三次の魅力をお楽しみください。秋田県立美術館HPより引用
上記でもお伝えしましたが、広重の描いた『東海道五十三次』シリーズは、保永堂版が最もポピュラーですが他にも沢山描いています。その中から丸清版、そして現在の場所の写真を比較して違いを楽しもうという展示会でとても楽しかったです。
例えばですが、東海道のスタート『日本橋』を見てみましょう。
★★★保永堂版★★★
歌川広重『東海道五十三次』より「日本橋」(保永堂版)
★★★丸清版★★★
歌川広重『東海道五十三次』より「日本橋」(丸清版)
★★★現在★★★
wikipediaより引用
どうでしょうか。2つの浮世絵は、同じ場所ですが視点が異なり違う絵にもみえます。
その中から、ああこれ同じ場所や!!という点を探して見比べるととても面白いです。
宿場町ですから、夜に疲労困憊で到着する旅人や迎える宿の人、朝にこれから出発しまーすという旅人のように時間帯によっても風景はかなり変わってきます。
↑の絵で丸清版のほうですが、蔵に丸清と書いたり広重の遊び心も伝わってきますね。
更に大正時代の写真と現在の写真も(ブログ内では大正の写真は掲載しておりません)。
わりと変わってなくて安心しますね。街の発展により多少変わってしまった街並みもありましたが、もともと整備された街道ということで全然変わってねーじゃねーか!!という景色もありました。
これを全宿場分展示されていてすごく興味深く楽しい展示会でした。
じっくり見る派なので1周するのに2時間かかったよ。足りないからもう1周したwwwwwwww
日時
2019年1月12日(土)~3月21日(木・祝)
私は3月17日(日)に行ってきました!!
超楽しかった♡
会場
🌎 | 秋田県立美術館 – (akita-museum-of-art.jp) |
---|---|
📪 | 〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4-2 |
☎ | 018-853-8686 |
秋田県立美術館さん (@akitakenbi) / Twitter | |
(15) 秋田県立美術館 | Facebook | |
🅿 | 無し 近隣にコインパーキングあり |
秋田駅からお堀沿いを歩いて10分くらいの場所にある美術館です。
開館時間 10:00~18:00
不定休です。
主に『藤田嗣治』氏の作品の保存の他、様々な作品の展示会を随時行っています。
2階のカフェでは、展示作品にちなんだメニューや物販の取り扱いもあり人気です。窓のすぐそこに設置された人工池のむこうに、秋田城跡のお堀に咲く蓮の花も絶景です。
まとめ
- 歌川広重は海外の絵画にも影響を与えた浮世絵師です
- 代表作『東海道五十三次』は東海道の宿場を題材とした浮世絵の連作です
- 『東海道五十三次』は沢山描かれており視点が異なるのでとても楽しい
いかがでしたか。開催はすでに終わっているのですが、興味のある人は自分で調べても楽しそう。
江戸時代に描かれたものが今でも残ってるって、当たり前にみてるけどすごいことですよね。
絵にあまり興味の無い方でも、有名な浮世絵って結構目にしているし記憶にも残っているもの。
どんな人でも楽しめると思うよ~。