書評

『稚心を去る』を読んだ感想 一般人だけど”一流”について考える

やす田
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こんにちは、やす田です。昨年のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた名将・栗山監督をご存知でしょうか。

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は、栗山英樹さんの著書『稚心を去る』について書かせて頂きます。
こちらも夫の私物ですが一読しましたので紹介致しますね。

先のWBCでは侍ジャパンは3大会ぶり3度目の制覇を果たしました。
夫は野球が大好きなので試合は録画し楽しんだ後もHDDから削除しないというファンっぷりです。
私は野球に明るくないので、一緒に試合を鑑賞するも選手や監督についてはよく知りませんでした(´・ω・`)

しかし、優勝後に様々なメディアに露出する栗山監督を拝見してとても素晴らしい人なのだろう、という印象です。
そんな中で夫の本棚から見つけた一冊。
刊行が2019年と、WBC前で日本ハムファイターズの監督として記されている書籍なのですがなかなかに面白かったです。

この記事でわかること
  • 『稚心を去る』の概要について
  • 実際に読んでみた感想




著者:栗山秀樹さんについて

やす田
やす田
WBCの監督としてもお馴染みの元プロ野球選手にして名監督。

選手としてはヤクルトスワローズに入団するも怪我やメニエール病に苦しみプロを引退。
その後は野球解説やスポーツキャスターを務める傍ら白鴎大学の教授として教鞭を振るうなどその活動は多岐にわたります。

2011年11月より、北海道日本ハムファイターズの監督に就任し、1年目でパ・リーグ制覇を果たし、2016年には2度目の制覇。
現在メジャーで活躍する大谷翔平選手を育てた事でも有名ですね。
2021年に惜しまれながら日ハムの監督を引退し、その後は皆さんご存知の通り、2023年のWBCにて侍ジャパンを率いて3年ぶりの制覇を果たしました。
WBCの監督の退任後の記者会見ではその後にちては明言していません。

WBC HP⚾ 栗山 英樹(ヤクルトスワローズ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構

主な著書

栗山ノート 単行本(ソフトカバー)
栗山魂: 夢を正夢に (河出文庫 く 19-1) 文庫
信じ切る力 生き方で運をコントロールする50の心がけ 単行本

主に野球に関する著書が中心。
指南書から、野球を通しての人生観や人間力など。

『稚心を去る』の概要

やす田
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日ハムの監督として自身に対する8年目の問と解を書いた1冊。

サブタイトル『一流とそれ以外はどこにあるのか』というように、監督業を通して考えた勝負論や人材育成などについて書かれています。

著者 栗山秀樹
刊行年月日 2019年2月10日
価格 ¥1,350(税別)
体裁 240ページ/単行本/ソフトカバー

『稚心を去る』の目次を少しだけ紹介

  1. プロの責任~ファイターズの組織哲学~
  2. 「四番」の責任~中田翔と清宮幸太郎~
  3. 監督としての1000試合~7年目の備忘録とともに~
  4. 指揮官の責任~~なぜ、自分のせいだと思うのか
  5. 7年の蓄積と、8年目の問い

の5章からなり、それぞれの章で更に細分化されています。

やす田
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4章の中で、栗山さんが自身に『指揮官の責任』を問う中で、実際の人や読んだ書籍から得たヒントを紹介する節がありますが、その中で『稚心を去る』は橋本左内の言葉として紹介されています。

読書家の監督は今まで沢山の本を読んできたのでしょうね。
自身が吸収したヒントとして紹介されている言葉の半分以上は歴史上の人物より引用しているものでした。
尚、橋本左内は幕末の武士です。

「稚心」とは「子どもっぽい心」のこと。それを捨て去らない限り、何をやっても決して上達はしない、とても世に知られる人物となることはできない。まずは「稚心を去る」ことが立派な武士になるための第一歩である。

本書『稚心を去る』99ページより引用

こんな人におすすめです

  • 一流とは何かを考えるビジネスマン
  • 勝負に関するヒントが欲しい人
  • 栗山監督のファン方
  • 野球ファンの方

など、様々な方に読んで頂きたい。
本書は監督が野球(というか監督業)を通して感じた事などをまとめていますが、数々のヒントとなりうる言葉の紹介もあるので、今後人生で勝負をかける機会のある方は参考にしてみるのも良いかも(∩´∀`)∩

また、監督の日ハムでの出来事、あの時のあの試合、あの試合のあのシーンなどについても多く書かれており、実際のファンの皆さんは『あの時の💡』とワクワクする内容かと思います。



感想・評価

やす田
やす田
栗山監督の人となりがよく分かる、気取っていなくて読みやすい内容でした。

監督だからといって上からでもなく、自分の考える野球観・人間力・信じて待つことなどについて監督自身の考えをよくまとめている一冊という印象。
『今でも分からない』とか謙虚な場面もあるし人として好感が持てますね。
また、選手についてもよーく見ているなーという印象。

野球はよく知らないけど何となく監督が言わんとしている事が伝わります。

やす田
やす田
野球に明るくないと本書に書かれているシーンがイメージ出来ない。

先述の通り、数々の試合で印象に残っているシーンなどに言及していますが、試合の描写が書かれていても野球を知らなければ「?」だし、選手についての記述も、まず顔が浮かばないのであまり入ってこないというか・・・(´・ω・`)
いや、野球ファンならすっごく楽しいんだろうなというのは分かります。

やす田
やす田
備忘録的な記述があったので監督につて知らなくても、この書籍でだいたい知ることが出来た。

特に3章では監督に就任してら1年目~順番に年ごとの戦績や出来事、心の残っている事などが書かれているので、そもそもの日ハムについてもある程度の勉強が出来ました💡

まとめ

  • 『稚心を去る』は名将・栗山英樹さんの著書でチームを勝たせる為のヒントが満載
  • 『稚心を去る』は幕末の武士・橋本左内の言葉
  • 日ハムの選手や試合の描写についても書かれているので野球の知識があるとより楽しい

いかがでしたか。今回は栗山英樹さんの著書『稚心を去る』について紹介いたしました。
夫は野球が好きなので勿論栗山のことも尊敬しているとは思いますが、所有する書籍はビジネス系が多いので、『どっちの本だ?』と思っていました。

勿論その中でも自分の状況に当てはめて考えると、どんな職業の方でも参考になる部分は多いのですが・・・。
とは言え、私のようにまだまだ栗山監督や野球というスポーツについてそんなに詳しくないとい人は多いと思います。
しかし、先のWBCで興味を持ったという人も多いはず。
ちょっとでも興味が湧いたら、是非一読してみてはいかがでしょうか。

やす田
やす田
監督が野球が大好きなんだなーというのがよく伝わります。

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