いつもお読みいただきありがとうございます。
ジャーナリスト・経済学者の池上彰さんをご存知ですか?
様々なTV番組で見かけますが、ニュース解説など非常に分かり易くついつい聞き入ってしまいます。
今回はそんな池上さんの著書『やさしい経済学』について紹介致します。
こちらも夫の本棚にあったものをこれええやん!!と勝手に拝借したもの。
学生時代、この本を読んで経済の道に進むことを決めたそうだよ。
高校生でも理解できたという事で早速読んでみることに。
この記事ではまずは1巻を紹介していきます。
サブタイトルの通り、経済の仕組みについて勉強していきます。
- 『池上彰のやさしい経済学1』の概要
- 実際に読んでみた感想
本書は京都造形芸術大学で講義を行った際の様子をまとめたものです。
普段は経済学についてあまり触れる機会のない学生向けのものですから、私みたいな素人には本当にやさしい内容でした。
ちなみに2巻の方が知りたいという方はこちらへどうぞ↓
著者:池上彰さんについて
私が子度の頃は『週間こどもニュース』のお父さん!!というイメージで、今でもそうだけど昔から大変優しそうな方だなという印象です。
NHKに記者として入局、現在はフリーランスで活動されています。
『世界一受けたい授業』や『池上彰のニュースそうだったのか!!』などでも見ることが出来ます。
私が子供の頃からの”こどもニュースのお父さん”という認識が未だにあるからなのか、頭に『池上彰の~』と付いているだけできっと分かり易いだろうと見てしまいます。
いや、実際に本当に丁寧な解説なのですが。
池上彰ファンクラブ公式サイト (akiraikegami.com) | |
公式 池上彰と増田ユリヤのYouTube学園 – YouTube |
ていうかファンクラブとかあるんだね( *´艸`)
主な著書
池上彰の教養のススメ (日経ビジネス人文庫) 文庫 | |
イラスト図解 社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる[新訂版] 単行本 | |
池上彰の「経済学」講義2 ニュース編 覇権をめぐりお金が武器に (角川文庫) 文庫 |
主にニュースや世界情勢についての著書が多いです。
大人になると当たり前みたいな顔して多くの経済書が並んでいますが実はいまいちよくわかってないorzというような人が入っていきやすいものも結構あって助かります。
『池上彰のやさしい経済学1』の概要
先述の通り京都造形芸術大学の学生を相手に集中講義を行った内容で、そもそも経済とは何か、どんな考え方があるのか、世界の歴史や現在の世界情勢を踏まえて見て行こう、その上で皆もきちんと考えてみてね!!という内容です。
著者 | 池上彰 |
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刊行年月日 | 2012年3月23日 |
価格 | ¥1,500(税別) |
体裁 | 四六判/256ページ/ソフトカバー |
『池上彰のやさしい経済学1』の目次を少しだけ紹介
- 金は天下の回りもの
- お金はなぜお金なのか
- 「見えざる手」が経済を動かす
- 資本主義は失業者を生み出す
- 公共事業で景気回復
- 「お金の量」が問題だ
- 貿易が富を増やす
そもそも経済って?お金って?という疑問から、世界の経済学者とその考え方の紹介・実際に世界で起こった事などを分かり易く解説しています。
自分が今なにをしようとしているのか、普段数ある商品の中から自分で決めて選ぶ。そんな事で経済は回っているらしい。
資本主義or社会主義でも経済の回り方は違うし、人はその時の気持の持ちようもあるので必ずしも経済学者が思った通りに物事が進むとは限らないという点が面白かった。
経済学とはその時々の経済の処方箋のようなもの、という言い方が凄く面白くて印象に残っているよ。
産業革命や世界恐慌などこれまでの歴史で様々な経済の事件がありました。その度に新しい考え方が出てきたり、失敗したり繰り返したり、経済学は本当に情勢と共にあるなぁという事を学んだよ。
こんな人におすすめです
- 経済学に興味のある人
- 今さら聞けないけど本当はよくわかっていない大人
- 色んな事に興味を持ちたい若者
など、幅広い年齢の方にお勧めです。
本書の講義の対象となった学生や、私の夫が学生の時に読んで興味を持つくらいには簡潔にしかし興味をそそるような感じで書かれています。
また、大人になるにつれてニュースや経済に触れる機会が多くなりますが、基礎を知らなくて今更感溢れる大人にもオススメ。
かくいう私もニュースは見るけど見るだけという感じなので基礎を学んで自分で考える力が付いたような気持になりました。
丁寧かつ面白い無いようなのでサクッと読めるのも嬉しいところ。
感想・評価
先述の通り、学生に対しての講義内容をまとめたものなので、池上さんの問に対して数名の学生の意見も紹介されています。
一般的な書籍は読み手が一方的に読むという感じなので他の、私みたいな素人の意見も聞けてなんか安心しました。
学生の回答に対する池上さんの肯定や更なる問などもあり、私も実際に参加したつもりで色々考えることが出来ました。
あと、忠実に書き起こしているせいで池上さんの話し言葉で書かれているので、脳内でな池上さんの声・話し方で再生されていましたwwwww
お金は大好きだし、増やす為には?家計の支出も見直したり将来への投資も!!という感じに人並みに過ごしては来たけど、一人一人の経済活動が蓄積されて大きな経済を動かすとか今までは念頭に無かったのですごく興味深かった!!
今までの歴史でもそう。社会主義を掲げて色んな国家(ソ連・ベトナムなど)が出来たけどうまくいかず崩壊したとか、じゃあマーケットを自由化しよう!!という事にしたり。
他にも労働条件とか様々な物ごとの歴史の移り変わりを学べて非常に楽しかった。
ではこれからは?という風に自分でも色々と考えてしまうよ。
今までは何となく生活していたけれど私もこれから経済の事を意識していくんだろうなー。
講義が2011年のものなので、例えば日本はTPPに参加するのか?という議題がありました。
結局日本がTPPに参加したのは2016年ですから説明としては不十分という事になります。
まぁ、自分で調べればわかるのでしょうけど、分かり易い池上さんの解説が聞きたい!!
ついでに言えば、世界情勢にも興味があり、現在はロシア・ウクライナ問題などで荒れているので更に池上さんの講義を受けたくなってしまった。
“経済学”について難しそう、とっつきにくそうというイメージが完全になくなって色々と知りたい欲まで出てきたよ。
とにかく読んでいる間は楽しかったしこれからの色んな事に目を向けよう!!って意識も改革されてしまった・・・!!
まとめ
- 『池上彰のやさしい経済学1』は京都造形芸術大学の学生を対象に集中講義を行った内容のまとめで、『経済のしくみ』について分かり易く解説した本です
- 10年前の本ですが現在読んでも非常に参考になります
いかがでしたか。今回は『池上彰のやさしい経済学1』を読んだ感想をまとめました。
実はこちら一昨年に手を付けて途中放棄していた1冊。。。
当時は病院の待合室など隙間時間で読んでいたので中途半端なページで止まってしまうなどという事がありそのままになっていました。
でも一気に読むとスッと入ってくるわ。
しかも難しいことが無いので時間が経ってもきちんと頭にあって嬉しい♡
『経済』について敬遠してしまっている人は一度読んでみては。